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by medichika

下僕の嘆き・ウサギ女王復活

さて、週末下僕生活もようやく終わりに近づいて参りました。
てか、細かく書きすぎ。

比較的穏やかな下僕生活で終えると思いきや、やはりそこは女王様、平穏無事には終わらせませんでした。

日曜の夜、というか深夜ですね、下僕が風呂より上がってまいりますと、ウサギ様はテレビのテニス試合を観戦なさっていました。ウサギ様も以前テニスをなさっていたらしく、興味深げにご覧になっています。
邪魔してはいけないと、私はおもむろにマイパソコンを立ち上げました。
土曜日の打ち合わせの議事録がまだ出来上がってなかったのです。
ウサギ様のお側にいますと、つい自分のことは二の次になりますので、今の今まで延ばし延ばしにしていたのです。
ここまでかと観念して書き始めました。

女王様はというとテニス観戦の場所を椅子からベッドに移されまして、いつの間にかお眠りになったようでした。
議事録を書き終えた私が「じゃあ私も寝よう」と思い、腰をあげた時です。
女王様がぱちりと目をお開けになりました。
お眠りになっていたというより、うたたねに近かったのでしょうね。

「耳掃除して」
唐突ですね、本当に。

してもいいんですが、してもいいんですけど、その姿勢ですか。
枕でお眠りになっている格好のままの女王様の耳を、下僕に掃除せよとおっしゃいますか。
姿勢的に無理。照明的に無理。
耳の中が見えません。

女王様は綿棒ではなく耳掻きでせよとおっしゃいましたが、耳の中が見えない状況でするのはとても恐ろしかったので、綿棒でこしょこしょとやる程度で収めようと思ったのが甘かったのでしょうか。
やはり耳掻きでしろという命がくだりました。
暗くて見えないから出来ないと申し上げると、床屋の人はこの格好(寝た状況)でも出来るのに、と訳のわからないことをおっしゃいました。
床屋の人がするときとは明るさが違いますし(昼と夜ですから)、寝ている状況とはいえ理髪店なら椅子で横になっている状況でしょう。ベッドの上とは見やすさも違うはずなのです。なのに、理髪店の方が出来るからといって、私に出来ないのがおかしいというおっしゃり方はいかがなものでしょう。
それでも、それなら懐中電灯もってこいとのお言葉をいただきましたので、場所がすぐにわからず罵倒されつつ、懐中電灯を片手に枕もとに戻って参りました。

しかし、間の悪いことは続くもので。
懐中電灯の電池が切れていたのです。
付かない!

女王様の不機嫌さは一気に限界突破。
「もういい。懐中電灯もそこに置いておいて」とご機嫌斜めどころか、ほぼ水平線と並行くらいの角度だったと思われます。
不機嫌オーラを全身ににじませ、布団を被られてましたヨ。

勿論、朝もどこかギクシャクしていて、居心地が悪いったらなかったです。
ああもう下僕を解雇されても構わないですよ。
というか、もう解雇されたかもしれませんね。
こちらとて、耳掃除ひとつであそこまで怒るお子様の相手はしてられませんが。

耳を傷つけて聴力に影響が出てもいいから耳掃除をするべきだったんでしょうか。
by medichika | 2004-04-06 23:24 | 下僕