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by medichika

馬鹿なのは私

タクシーの運転手さんが、あの人の家のあたりが不慣れで
ほぼ全て道案内するということになったのですが、
本当に2千円であの人の家まで送ってくれました。
ワァイ、ありがとうございます。

もう来ることないと思っていたのに。
あああ、私って馬鹿?

入口のインターフォンであの人に来たことを知らせて
入口を開けてもらうも、玄関の鍵が閉まっています。あのースミマセン、ちょっと。
立ち往生していたら、鍵が開けられてあの人の登場です。

「こんばんは」
ああもう馬鹿決定。
自分が笑顔なのがわかるよ。
「うん」

「3連休何してたの」
「実家にいた」
「あ、そうなんだ。全然連絡つかなかったじゃない」
ちょっと拍子抜けです。えっと、本当ですか?
週末彼女とかじゃないのですか?
口実に実家を持ち出してくるのはどうなの、ねえ。

今週末も確かご両親と食事に行くのですよね?(チーターちゃん情報)
2週連続ご両親に会うってアリですか。
て、東京出張前だと思えばむしろアリですよね。
でも、でもなあ。

「飲んでたから」
視線を全く合わせません。怪しいですから。

アナタは3日3晩ずっと飲んでいたのか?
というか、酔いの取れた昼間に連絡できなくはないだろう?
私に会社行事を禁止する理由も言わないで、
返事ないなら別れたいと見なすと言っていたことも
なかったことにするの?

私が単にご機嫌損ねていたとか思ってたりします?(爆)

今私が普通に接しているだけに、
間違いなく彼がそう思っている気がしてならないのですが。
げほ、私の態度がいけないのですね。
覚悟決めたので、怒りも結構和らいでいたものですから
今更怒りモードに入りなおすというのも難しいですよ、チョット。

まあ、今日が最後と思えばいいか。もう。

せっかく会ったのに、ぎすぎすした雰囲気になるのもどうかと思って、
普通どおりに過ごしました。飲み物作ったり、おつまみの焼き梅作ったり。
あああ、完璧にいつも通り。

ベッドに入る段になって、もう一度3連休の件を持ち出しました。
「連絡もらえなくて傷ついたんですけど」
「あー、わかったわかった」
面倒そうに、ちょっと笑いながら私に背を向けて横になります。
わかってないジャン。
「というかまだ傷ついてるんですけど」
「もーウルサイ」
手の焼ける子供を相手しているみたいに、
ちっともまともに取り合ってくれません。くそう。

もういいですよ、最後ですしね。
あの人の腕を取って、自分の首にまきつけるようにしてくっつくと、
背を向けていたあの人がぐるりと向きを変えて、私を抱きしめてきました。
チクショウ、やっぱり居心地いいヨ!
お互いぎゅうと抱きついて、眠りについたのでした。

私の馬鹿!
by medichika | 2004-10-13 10:38 | 過去