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by medichika

下僕その1の嘆き・女王様の悲哀

さあ、湯豆腐開始です。
夜中2時過ぎに何をやっているんでしょう、ワタクシ達。

女王様は飲みの二次会に自宅で湯豆腐するというのがつい最近までブームのようでした。その時は勿論部下達が準備するわけですが、彼等はやたら味付けがお上手で、湯豆腐というより豆腐inちょっとゴージャス☆鍋といったほうがふさわしいものを作っていたようです。
しかし、美人も三日見たら飽きると申します(真実のほどはさておき)。
たまにはプレーンタイプの湯豆腐を召し上がりたくなったようで。

豆腐の下ごしらえ等は私がしたのですが、基本は女王様がお作りになりました。
下僕に味付けを任せてはいけないということをよくご存知のようで。
久しぶりに食べるあっさり湯豆腐に舌鼓をうっていると、女王様はどこかぼんやりとされています。

眠いんですか?
満腹に眠気を誘われたんですか?

内心ツッコミを入れましたが、どうもそういうカンジではありません。
んんん、何だ?
尋ねると、「今日行った店のオネエチャン、可愛かったなあ」とのこと。
ハイハイハイ、聞かなきゃよかったです。
つまらんことを憂い気味に考えないでください。
紛らわしいです。
しかし、まだぼんやりされています。
そんなにオネエチャンが可愛かったのかと思ったのですが、そこは下僕ですからぐっとこらえて再度お尋ねしてみました。

「何か教育実習生が実習を終えた時の気持ちがわかった気がする」
3月末で8人もいた研修生達は研修を終え、事務所より去っていたのです。
今まで元気一杯の子供達がわきゃらわきゃらしていた分、いなくなってしまった途端物足りなくなったというか感傷的な気分になっているということでした。

そうですか、そうだったんですか。
私も3月末で事務所を去っておりましたから、女王様がそのようなお気持ちになっているとは知らなかったのです。
何というか、こういうことを言われるともう駄目駄目ですね。
自分のことなど全く大事にされていないというのに、愛しさすら覚えます。
そして、感傷的な気分になっているのを紛らわすか何かのために、下僕を召喚したのかと思えば、もう全て許したい、従いたい気分になるではないですか。

下僕のどこがいけないのですか。
もう下僕でも構いません。

待て。

ただ単に自分の都合のいいように人を呼びつけているだけなのに、どうしてそこまで健気に前向きに捉えないといけない。
私の中の正義は告げたのですが、全く効き目はありません。
というか、むしろ耳を塞いでしまっていました。

女王様が主なら、ずっと下僕でも構わない。
例え友人を傷つけても。
by medichika | 2004-04-06 21:44 | 下僕